1:チンニングの基本フォームとポイント
右の赤い部分の筋肉は広背筋という筋肉(→広背筋とは)ですが、この筋肉こそ"あこがれのあの体形"逆三角形の背中を形作る筋肉です。
チンニングとはこの広背筋を鍛える代表的な筋トレ
ですが、今やってる懸垂のやり方をちょっとだけ変えるだけで右のようなチンニングという種目に変身します。
いわゆる懸垂とは、ご存知のように逆手(←左アニメ)で握ってぶら下がり体を持ち上げるやり方をいいますが、こ
のような懸垂方式では腕の筋肉を使ってしまい、逆三角形を作る筋肉である広背筋の強化は難しい
のです。チンニングは
順手で、グリップ幅は肩幅よりも広くとる
のが懸垂と大きく違う特徴です。
- ★肩幅より拳二つ分ほど広くグリップ幅をとるのが基本
- ★サムレスグリップ、順手
- ★腹筋や下半身の力をぬく
- ★息を吸いながら脇をしめるように体を引き上げる
- ★肘を背中の後ろにくるくらいまで引き、バーが胸か鎖骨あたりに当たるくらいまで持ち上げる
- ★フィニッシュでググっと胸をはるように背中の収縮を意識
- ★息を吐きながら下ろす
広背筋がしっかりストレッチされていく感じ
をつかもう。グリップ幅は自分なりに広背筋に効くポジションに調節しよう。
もちろんチンニングは広背筋以外の筋肉も働きます。
2:チンニングで鍛えられる広背筋以外の筋肉
チンニングの動作は肩甲骨が下方回旋するので僧帽筋下部も働きます(→肩甲骨の働き)。また、腕の内転だけではなく伸展・水平伸展もするので三角筋後部も働きます(→肩関節の働き)。
次は値チンニングでどれくらいの回数やセット数を行なえば良いか解説!
3:回数・セット数
まずは初歩的なプログラムです。
- 20回が限界!と言う負荷で10〜15回 × 2セット〜3セット
- インターバルは90秒程度
「20回が限界」というのは20回ギリギリなんとかできる負荷、という意味ですがちょっと待って!チンニングで20回もできないよっ!という人がほとんどだと思います。このようなプログラムはベンチプレスやマシントレーニングのように軽い負荷から設定できるトレーニングメニューでは有効ですが、チンニングのような自体重なのに高負荷トレーニングとなってしまう場合はじゃあ、どうしたらいいのか。
1つは右のようなラットプルダウンのようなマシントレーニングがあります。これならチンニングが1回もできない人でも軽い負荷設定から始められます。
→ラットプルダウンをくわしく
あるいはチンニングはとりあえずあきらめバーベルやダンベルを使ったメニューを選択する事。
→ダンベルを使った広背筋筋トレ
いや、チンニングをやるんじゃい!と言う方のために次はその負荷を「減らす」方法を紹介。
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4:応用チンニングで負荷を調整する方法
自体重、特に体重が重い人にとっては「三回しかできないよお」と、やりたくてもできないのがチンニングのつらい、そして嫌われる所。そこで負荷を軽くする方法を紹介。
グリップ幅とセット法で追い込む!
限界回数まできたら上ようにグリップ幅を狭くして続行する方法をやってみよう。例えば通常幅で8回までできて「もうダメだ〜」となったところでグリップ幅を狭くすると、もう数回続行できます。
これはチンニング基本フォームで解説した「上腕二頭筋を使ってしまう」を逆に利用してレップ数(回数)を増やすテクニックです。二頭筋を補助として使って広背筋を限界まで追い込みます。逆手でグリップし"懸垂"でもかまいません。
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チューブチンニング
右のようにゴムバンドやゴムチューブなどをバーに巻き付けた上から握り体をひっかけて補助するという方法もあります。
逆に自体重だけでは軽い場合は腰から重りをぶら下げてやるとよいです。負荷を上げるにはそれが一番手っ取り早い!
自体重では軽い場合はこのようなベルトを使って負荷を上げよう!(チェーン部分にダンベルプレートなどをぶら下げて使う)
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チンニングもやはり専用器具を使用するとより効果が望めます。ディップスという種目でついでに大胸筋もきたえられるお得筋トレ器具です!!また同様な種目ラットマシンというマシンを使ったトレーニングもあります。
結び
できたかな?チンニング。今までやってきた「懸垂」とはかなり違う筋トレだという感覚がつかめただろうか。
ただいずれにしても、チンニングで10回以上できる人はなかなかいないと思うし、筋肉が増えて体重が増えればさらに回数をこなすのは難しくになるのがこの種目の難点だ。負荷を軽くするためにはラットプルダウンというマシン種目も一つの方法だ。
では次はさらなる「レベルアップチンニング」に挑戦だ!