1:根性主義の原点?
日本でいう「根性主義」的な考えに基づいた運動については、どうやら日露戦争のころにさかのぼれるようです。
当時の陸軍が「節水行軍」という文字通り行軍を節水、もしくは全く飲まずに(ここらへんは定かではない)行う訓練をしていました。限られた水分で行軍できるかという「科学的な」実験でもあったと思われますが、敗戦後は軍関係者が教育界に入り、そのような訓練を「精神を鍛える」ものとしてが受け継がれたのでしょうか。1964年の東京オリンピックの前に、選手の根性をいかにしてきたえるかという座談会も行なわれたことも有ります。
結果日本のスポーツトレーニング、特に一般の認識が 大きく遅れたのは残念な事です。次のように戦前の方が科学的だったのではないかというエピソードも有ります。
2:塩をなめろ?
ワタクシの知り合いで戦時中、中学生の時に軍事工場労働に動員されたという方がいるんですが、 作業中、ちゃんと水分補給の機会があっただけではなく、作業場所に塩の入ったバケツみたいなのがあって、その塩を随時なめるように指導されてたそうです。
今ではスポーツドリンクや塩アメなど、運動中の水分補給には塩やナトリウムを含むドリンクというのは 常識です。しかし戦時中当時すでにそのことは理解されてたんですね。
やはり「運動中水を飲むな! 」的ないわゆる「根性主義」「精神主義」は、 元軍人などが教育現場などに復帰した戦後に広まった価値観なのでしょうか。
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