1:知ってる?「脊柱起立筋」
「脊柱起立筋」ていう名前は聞いた事はあっても、背中の筋肉という事だけで、どのような筋肉かはあまり意識した事はないのではないだろうか。「起立筋ってこれでしょ?」と、勘違いされてる事も実際あります。脊柱起立筋とはどんな筋肉でどのような状態なのか学ぼう!
2:脊柱起立筋とは?
筋肉解説と特徴
脊柱起立筋だけを鍛える筋トレは少し難しいと言えます。なぜなら実は"脊柱起立筋"という独立した筋肉はありません。骨盤から脊椎をつないでいる、脊柱起立筋は広背筋と僧帽筋よりも内側にある
表面からは見えない細長い深部筋肉群を総称して脊柱起立筋
と呼ばれています。
脊柱起立筋----3種9本の筋肉から成り立つ長背筋群で、脊柱に平行に走る長い筋肉
- 腸肋筋----頸腸肋筋、胸腸肋筋、腰腸肋筋
- 最長筋----頭最長筋、頸最長筋、胸最長筋
- 棘筋----頭棘筋、頸棘筋、胸棘筋
そしてこれらの筋肉それぞれでは大きな力を発揮することはなく、まとまって脊柱を安定させるために働き、文字どうり脊柱を「起立」させるために働きます。
これは脊柱起立筋?
時々見受けられるのが右の注意→の部分、つまり腰の部分をさしてここが脊柱起立筋だと勘違いされている事。もうお分かりだと思いますが、ここは広背筋と脊椎・骨盤をつなぐ腱です。
3:チームで働く脊柱起立筋
したがって脊柱起立筋だけでからだをもちあげようとすると、腰をいためます。重いものを持ち上げる時無意識のうちに、スクワットの時のように骨盤をたてて背すじをのばしてはいませんか?これはようするに腰に負担がかからないように、
脊柱起立筋と共同して大きな力を発揮できるように大殿筋(大臀筋)とハムストリングスを稼働
させるためです。そして背すじをのばすために脊柱起立筋が働きます。
結び
では脊柱起立筋をきたえる代表的な種目バックエクステンションをやってみよう。