1:運動神経と食事のメカニズム
食事の後、眠くなったりした事はありませんか?病気の症状として起こる場合をのぞけば基本的に食後の眠気は二つの原因が考えられます。
- 胃の中の食べ物を消化するために「内臓器官への血流の増加」によって脳への血流が減少した
- GI値の高い食べ物をまとめてとったため血糖値が急上昇したためインスリン反応(インスリンショックょが起こって逆に血糖値が下がった(→GI値とインスリン)
どっちにしても"脳と内臓"がカギのようです。でも試合中に眠くなったら困ります。どんなスポーツ、トレーニング、練習でも必要なのは集中力です。ではその集中力はどのように生み出されるのかと言えば
脳への糖質エネルギーの供給によって生み出される→糖質エネルギーは血流によって脳へ運ばれる
つまり試合にしても練習にしても筋トレにしても、本番前や最中に胃袋に食べ物が残っていると、脳への血流量が落ちて集中力の低下はもちろん、
内臓器官(副交感神経系)が働く分、筋肉・運動神経や心臓などの働き(交感神経系)が鈍くなる
のです! 運動しようと言うのにこれではまずい。神経反応も鈍りいいことは何もありません。ではどうすればいいのか?
2:身体能力をアップする食事タイミング
さていよいよ試合当日。
本番時に胃に未消化の食物を残さない
ために、試合開始時間をできるだけ把握して、本番時に胃袋に消化の悪い食べ物が残らないようにそこから逆算して何を食べるかを決めます。しかし試合や運動をするにはエネルギーが必要です。つまり
筋肉や脳を働かすためのエネルギーとなる糖質・炭水化物を中心とした食物を本番時にちょうど消化し終わるタイミングに食べる
のです。逆に言うと
消化に時間のかかる揚げ物や脂っこいもの、生もの、肉類などはNG
ということになります。
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結び
どうです?試合が終わった後のご褒美(?)ならともかく
試合前やお昼休みなどにカツサンドや唐揚げなどもってのほか
ですね。前日の夕食も、普段よりも緊張感が高まりより消化が悪い状態になってますから次の日の朝「夕べ食べたものが消化せずそのまま出てきたよ」なんて話は珍しい事ではありません。まして過度の緊張状態で胃に消化の悪い食べ物がたくさん残っていると腹痛を起こして試合どころじゃなくなってしまうこともあります。カツ丼で勝つ!は20世紀の遺物です。
では具体的にどれくらいのタイミングで何を食べれば良いかをみていこう!