1:二種類のレッグカールマシン。あなたはどっち?!
このレッグカールマシンには二種類のタイプがあるのはご存知だろうか?しかも多くのジム、スポーツクラブ、トレーニングルームでもだいたい置いてあり多くの人がおそらくそのタイプを使用しているであろうタイプのレッグカールマシンが実はおすすめではないタイプではないとしたら?
この二種類のレッグカールマシンの構造の違いからハムストリングスや各所筋肉への効果のちがいなどを解説しよう。おすすめタイプはどちら?!
2:シーテッドレッグカールマシン
多くの人が使用したことがあるのは右のようなの座って脚を曲げ伸ばしする「シーテッドレッグカールマシン」ではないだろうか。
現在のジムや大手クラブに設置されているマシンのほとんどがこれ。
3:ライイングレッグカールマシン
それに対して右のようなうつぶせになるタイプがライイングレッグカールマシン。昔はこれしかなく現在は少数派となっているが、現在でもメーカーによっては新型を出している。
シーテッドの方が省スペース設計で、ただシートに腰掛けるだけなので手軽に使える感が普及の要因だろうか。だが昔ながらもうつぶせタイプもいまだ新型が製造されていると言う事は、このタイプのマシンならではの良さがあるからに他ならない。というかワタクシのおすすめは断然このうつぶせタイプである。
なぜか。ではくわしく両者の比較してみよう。まずはシーテッドレッグカールマシンから。
4:シーテッドレッグカールマシンの問題点
問題点1体幹の安定性
右のアニメはシーテッドレッグカールマシンの動きであるがよく見ていただきたい。ほとんどの人が、ハムストリングスに力を入れ膝を屈曲させようとすると、このように腰が浮き上がりそうになり稼動域が小さくなっているのではないだろうか。全てのメーカーの全マシンを試したわけではないが、
体が浮き上がらないように固定する目的であるはずのストッパーがもも上1カ所だけにしか設定されていない
以上力学的、構造的にどうしても体幹を安定させることはできず、膝関節の稼動域も望ましい範囲にハムストリングスを収縮できないのである(→円運動の力の向きとデッドリフト)。
問題点2股関節の柔軟性
さらにこのマシンの問題は、ハムストリングスの柔軟性の問題がまったく無視された設計になっている点である。
このように座った状態で、体幹の安定と股関節の屈曲(→股関節の動き)を維持したまま膝をまっすぐ伸展させることができるほどの柔軟性のあるハムストリングスを持っている人がはたしてどれほどいるだろうか。
たいがいは右のように膝を伸展させようとすると骨盤が後傾して腰が曲がってしまうか膝を思うように伸展できないかどちらかだろう。ただでさえ
体幹が不安定な状態かつ腰が曲がった態勢で四肢に力を入れる事の問題
は、スクワット、ベンチプレス、デッドリフト、体幹トレーニングなど筋トレの基本種目をマスターしてきた筋曜日の肉の方々にはもはや言うまでもないだろう。
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ではワタクシおすすめのうつぶせになるタイプ、ライイングレッグカールマシンはどうだろうか。
5:おすすめはライイングレッグカールマシン
ライイングレッグカールマシン、もしくはプローンレッグカールマシンといわれるこのタイプのレッグカールマシンは前項のシーテッドタイプの問題点が全てクリアーできているのだ。
- ★体幹を完全に固定することができる!
- ★腰も曲がらない!
- ★稼動域も十分大きくとれるのでハムストリングスに確実に効かすことができる!
ストッパーも必要のないシンプル設計であるにもかかわらず、ほぼ理想通りなレッグカールトレーニングが実現できている。しかもこのタイプでも、現在出ている新型は昔に比べれば小型化されていて特別大型マシンというわけでもない。
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結論
いいことづくめでこのライイング系のレッグカールマシンを作っているメーカーさんの回し者のようだが、もちろんシーテッドタイプでも、腰などを痛める事なく十分ハムストリングスを強化できるならそれはそれで全く問題はない。
高齢者などうつぶせになるのが腰などにつらい、
など特別な理由のある場合もあるが、今のライイングタイプはベンチがくの字になっており大腰筋(→大腰筋とは)から腰にストレスがかからないように設計されている。確実にハムストリングスを強化するならやはりこのライイングタイプのレッグカールマシンがあるジムやクラブを選びたい。