脳アニメインナーマッスルとは - アウター・モビリティー・スタビリティーマッスルの違い

「インナーマッスル」というのはよく耳にしたことがあるけどアウターマッスルは?さらにモビリティーマッスル、スタビリティーマッスルとか、それぞれの違いや働きについて解説!!

初公開2009年1月9日 :

1:これがインナーマッスルだ!

筋肉には大胸筋や上腕二頭筋のような外から見える大きくて目立つ筋肉だけではなく、その内側、体の奥の方に見えない筋肉もあります。このような筋肉を通常インナーマッスルと呼ぶことがあります。反対に外から見える大きくて目立つ筋肉はアウターマッスルと言います。また、インナーマッスルはローカル筋、アウターマッスルはグローバル筋とも言います。

アウターマッスルは自分でその筋肉を意識して動かして強い筋力を発揮することができるのに対し、インナーマッスルは主に関節を支えたりバランスをとるために働き、自分で「ここだ」と意識するのは難しいと思います。
→バランスと体幹トレーニング

しかしたんにアウターマッスル、インナーマッスルという分け方では実は問題もあります。それは?!

2:インナーマッスルも見える?モビリティーマッスルとは

よくインナーマッスルと言えば、野球選手の肩の問題をイメージされることが多いかもしれません。確かに肩関節にはいわゆるインナーマッスルと呼ばれる棘上筋・棘下筋・肩甲下筋などの小さい筋肉があります(→棘上筋・棘下筋・肩甲下筋とは)。

ところがこのうち棘下筋は、背中の肩甲骨の上にある見える筋肉で自分で意識して動かすこともできるので、前項の説明に従えば機能上はアウターマッスルです。

逆に大腰筋(→大腰筋・腸腰筋とは)のように外からまったく見えない完全なインナーマッスルでありながら、大きなアウターマッスルさながらの運動動作に大きく関与し強い筋力を発揮する筋肉もあります。

そのためインナーマッスル、アウターマッスルと明確に分離するのではなく、動作にかかわる筋肉はインナーアウターにかかわらず「モビリティーマッスル」、大きな動きではなく体や関節の固定・維持に働く筋肉を「スタビリティーマッスル」と呼ぶ事もあります。

腹横筋イラストこの場合、例えば腹筋群や背筋群は、体幹曲げたり伸ばしたりする時はモビリティーマッスルとして、体幹の安定・維持に働く時はスタビリティーマッスルとして機能します。

体幹腰周りの腹横筋や横隔膜・骨盤底筋などのコアマッスル(→コアマッスル・体幹とは)も、完全なインナーマッスルですが、基本は体幹のスタビリティーマッスルであると同時に呼吸時は呼吸動作のモビリティーマッスルとして動きます。

このようにどの

インナーマッスル、あるいはアウターマッスルであっても動作目的によってモビリティーマッスル、スタビリティーマッスルとして機能する

事があるのです。ではどのような時にそのような違いが出るのか?!

3:筋肉の収縮の仕方で変化するモビリティー or スタビリティー

スタンディングアームカールアニメ動画筋肉の収縮の仕方にいくつかの種類があります。一番わかりやすいのが、例えばアームカールをしている時、腕を曲げて持ち上げる時は、上腕二頭筋が短縮性収縮をしています。

反対に下ろす時は伸張性収縮をしています。このような筋肉が伸び縮みしている時の筋肉の収縮の仕方を等張性収縮(アイソトニック)といいますが、この

等張性収縮をしている時の筋肉はモビリティーマッスル

として機能していると言えます。
→伸張性収縮・短縮性収縮についてくわしく

では力をいれたまま動かないような時、例えば満員電車で誰かに押されて続けても倒れないように力を入れて踏ん張り続けているような状態の時など、筋肉の伸び縮みはないけれど力が入り続けている筋肉の収縮の仕方を等尺性収縮(アイソメトリック)といい、この

等尺性収縮をしている時の筋肉はスタビリティーマッスル

として機能していると言えます。インナーマッスルであるかアウターマッスルであるかはまったく関係がありません。
→アイソメトリック(等尺性収縮)についてくわしく

結び

大沼きんインナーマッスルと言えば文字通り「大きい筋肉の中にあって見えない小さな筋肉」と思われがちですが決してそうではなく、筋肉は働きによって様々に区分されるのです。

さて次はここまで学んだ知識をより効果的に引き出すために筋肉が動くしくみについて学んでおきましょう。それはこれまでにもたびたび出てきた「エネルギー代謝」についてです。ちょっとややこしいけど逃げるんじゃないぞ!乳酸の事もくわしくわかるぞ!!

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タグ : 理論